自分でもバカバカしい行為だと頭の中ではわかってはいるものの、強迫観念という心配や疑念、不吉な予感に支配されてしまい、それを振り払うための行動をするようになります。これを強迫行為と言います。
これで不安を打ち消したつもりでも、しばらくするとまた強迫観念が浮かび上がってきて、また強迫行為を繰り返すようになります。
これを繰り返すことで、日常生活に支障が出ている状態を強迫性障害と言います。
例えば、外出をする際に普通の人であれば一度戸締りを確認すれば安心して出かけますが、強迫性障害の場合、1度確認しても再び強迫観念が募ってしまい、それを払拭するためにもう一度強迫行為を行います。
また少し時間が経過すると強迫観念が現れて、強迫行動を繰り返す――。
このやり取りで1時間ほど費やし、学校や職場に遅刻する、あるいは外出ができなくなるなど、日常生活に影響が出るようになるのです。
【強迫性障害でみられる主な症状】
・汚れや汚染を恐れて何度も手洗いや洗濯、入浴などを繰り返す(不潔恐怖)
・何度も何度も窓や玄関のカギ、ガス栓、電気器具のスイッチなどを確認する(確認行為)
・誰かに危害を加えたのではないかと心配になり通って来た道を戻って確認する(加害恐怖)
・自分の決めた回数や手順に沿って物事を行わないと不安になり、それに従う(儀式行為)
・物の位置や左右対称性、数字などにこだわりがあり、それから外れると不安になる(物の配置や対称性、数字などへのこだわり) など
これらのこころとからだのSOSサインを放置せず、まずはつらい症状を精神科医師に相談してみましょう。
当院では1人1人の診察時間をゆったりとり、安心して話せる雰囲気づくりを心がけています。また、なるべく身体に負担が少ない薬物治療や認知行動療法にも力を入れています。
気になる症状が続く場合は、銀座スピンクリニック精神科、心療内科へご相談ください。
会社提出用の診断書等も初回4,400円、2回目以降3,300円で即日発行しております。
精神科・心療内科
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