急性ストレス障害(ASD:Acute Stress Disorder)とは、圧倒的な外傷的出来事を目撃または経験して4週間以内に生じ3日間以上持続するが、心的外傷後ストレス障害(PTSD)のように1か月以上は持続することはない比較的短期間の侵入的想起であるとされます。
平たく言うと、日常生活の通常のストレスとは異なり、強烈な事故や犯罪に巻き込まれるなど死の脅威を感じるほど恐ろしいイベントに遭遇することで、強いストレスを受けたことが引き金となり発症するものです。受けた衝撃が強いストレスとなり、自分の中でループするように繰り返されてしまい、不安や恐怖というサイクルにすっぽりとはまり、そのイベントと似たシチュエーションに対しても不安や恐怖を感じるようになります。
また自分が自分であるという感覚をなくしてしまったり、断続的に記憶が抜け落ちてしまったりするなど、解離症状をひき起こすこともあります。
ASDはストレスを受けた後、概ね4週間以内に発症し、1か月以内には症状が消えていくものとされます。1か月以上長く続く場合は、心的外傷後ストレス障害(PTSD:Post Traumatic Stress Disorder)と診断されます。
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DSM-5の診断基準には侵入症状,陰性気分,解離症状,回避症状,覚醒症状などが含まれている。
診断基準を満たすには,外傷的出来事に直接的または間接的に曝露したことがあり,かつ以下のうち9つ以上が3日間以上1カ月まで認められる必要がある:
・反復的,不随意的,および侵入的で苦痛をもたらす外傷的出来事に関する記憶
・反復的で苦痛をもたらす外傷的出来事に関する夢
・外傷的出来事が再び起こっているかのように感じる解離反応(例,フラッシュバック)
・出来事を思い出す際(例,似た場所への進入や出来事発生時に聞いたものに似た音により)に生じる強い心理的または生理学的苦痛
・陽性感情(例,幸福感,満足感,愛情)を経験できない状態の持続
・現実感の変容(例,ぼーっとする,時間の流れが遅く感じる,物事に対する視点の変化)
・外傷的出来事の重要な部分の想起不能
・外傷的出来事と関連する苦痛な記憶,思考,または感情を回避しようとする努力
・外傷的出来事に関連することを想起させる外的な対象(人,場所,会話,活動,物,状況)を回避しようとする努力
・睡眠障害
・易怒性または怒りの爆発
・過度の警戒心
・集中困難
・過剰な驚愕反応
さらに,症状が著しい苦痛を引き起こしているか,または社会的もしくは職業的機能を著しく障害しており,かつ物質または他の身体疾患の生理学的作用が原因ではないことが必要である。
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当院では1人1人の診察時間をゆったりとり、安心して話せる雰囲気づくりを心がけています。また、日々の食生活における栄養指導や飲酒指導、睡眠衛生指導、なるべく身体に負担が少ない薬物治療(漢方処方にも対応可)や認知行動療法にも力を入れています。
気になる症状が続く場合は、銀座スピンクリニック精神科、心療内科へご相談ください。
会社提出用の診断書等も初回4,400円、2回目以降3,300円で発行を行っております。
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