ベルソムラ®(一般名:スボレキサント)は、覚醒の維持に重要な物質であるオレキシン
の働きをブロックすることで、睡眠を促すお薬になります。
オレキシンは生理的に変動している物質で、日中は増加して夜間は減少します。ベルソムラは、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害に使われることが多い睡眠薬になります。
オレキシン受容体拮抗薬には、ベルソムラ(一般名:スボレキサント)とデエビゴ(一般名:レンボレキサント)の2種類があります。
ベルソムラは、自然な眠気を促す睡眠薬になります。主に睡眠薬として使われているお薬は、脳の機能を低下させるメカニズムになります。
覚醒時に働いている神経活動を抑えることで、眠気を促していきます。「疲れきって眠ってしまうとき」に近い状態を作り出し、強引さのある効き方になります。
それに対してベルソムラは、私たちの睡眠・覚醒の周期に関係する生理的な物質の働きを調整し、睡眠状態に仕向けていくお薬です。本来の眠気を強める形ですので、効果が人によっても異なります。
<メリット>
自然な眠気を促す
中途覚醒や早朝覚醒、熟眠障害に有効
入眠障害にも効果が期待できる
依存性が極めて少ない
せん妄を起こしにくい
<デメリット>
入眠障害には効果が不十分なことがある
眠気が残ることがある
夢が増えて悪夢になることがある
湿度に弱い
<ベルソムラの主な副作用>
傾眠(4.7%)
頭痛(3.9%)
疲労(2.4%)
悪夢(1.2%)
異常な夢(0.8%)
睡眠障害には、4つのパターンが考えられています。
①寝つくのに時間がかかる(入眠困難)
②夜中、何回も目が覚める(中途覚醒)
③朝早く目が覚める(早朝覚醒)
④ぐっすり眠った感じがしない(熟眠困難)
上記の症状でお悩みの方は、銀座スピンクリニック 精神科 不眠症外来へ一度ご相談ください。
当院では一人一人の睡眠環境をお聞きし、睡眠衛生指導を行ったうえで、
ベルソムラをはじめとした依存性の少ないお薬から処方しております。
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