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精神科 心療内科 誰もがかかりうる「5月病」とは

 新年度から転職や異動など新しい環境で仕事を始める人が多いです。

4月中は心機一転し、エネルギーが湧いている状態ですが、ゴールデンウィーク頃を過ぎた頃から、「やる気が出ない」「ふさぎこむ」といった症状を自覚する人が多くいます。

 これが俗にいう「5月病」です。

 

 研修を経て5月から実際に現場に配属となり仕事を始める新社会人の場合、これらの症状が6月に見られるため、「6月病」とも呼ばれます。

5月病、6月病のいずれにしても環境の変化に伴う心身の負担、ストレスが主な原因とされます。

 

 

<5月病の主な症状

・やる気が起きない

・体がだるい

・思考力の低下

・集中力の低下

・ネガティブ思考になる、悲観的になる

・頭痛

・食欲不振、食欲低下

・腹痛

・悪心、嘔気、吐き気

 

5月病の具体的な原因

①新しい環境についていけない

• 新しい配属先の仕事が合わない、残業が多い、ノルマが厳しいといった職場環境。

• 転勤や単身赴任など、生活環境の変化。

• 特に新社会人の場合、学生時代に比べて環境が大きく変わるため、5月病(6月病)にかかりやすい傾向。

 

②新しい人間関係をうまく築けない

• 新しい職場で上司や同僚に質問や相談がしづらい。

• 既にできあがっている人間関係の中にとけ込めない。

• 職場の雰囲気や環境になじめない。

 

③思い描いていた理想と現実のギャップが埋められない

• 新しい配属先や転職先で思うように自分のキャリアが生かせない、スキル不足を痛感するなど、異動・転職前後 で仕事や職場のイメージが違い過ぎることで受けるショックが大きいほど5月病にかかりやすい。

 

④入社がひとつのゴールとなってしまい次の目標を見失う

• いわゆる「燃え尽き症候群」で無気力な状態。新社会人に限らず、日常的に多く仕事を抱えている2年目以降の社会人が“燃え尽きてしまう”こともある

 

 

 「5月病」の多くは一過性の症状で適度な休息などで改善されることが多いですが、「5月病」は正式な医学用語ではなく、「適応障害」「(軽症の)うつ病」といった診断名がつけられることがあります。

しかし会社や仕事を苦痛に感じ、仕事のパフォーマンスや勤怠に支障が出るような場合は自己判断で済ませず早期に医療機関を受診することを勧奨します。

 

 

 

 夜眠れない、気分の落ち込みや意欲がわかない、不安が強いなど、心の健康でお悩みの方は、一度、銀座スピンクリニック 精神科 睡眠外来、働く人のこころの外来の受診を推奨致します。

 当院では一人一人の心の声をお聞きし、長期的に依存性の少ないお薬から心の処方箋をお出しすることを心がけて日々診療にあたっております。 

 

 

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