女性は月経・妊娠・分娩・閉経といった、ホルモン変動があるため、男性と比較して心身の不調をきたしやすいと考えられています。厚生労働省の「患者調査」では、気分障害患者数の推移、年代別患者数とともに、各年次、各年代において女性が男性よりも多い傾向であることが分かっています。※1
ホルモン変動に付随する疾患の代表として更年期障害や月経前症候群(PMS)があげられ、女性のQOLを著しく障害します。さらに、女性はストレスに対して脆弱であることが知られています。最近の気候変動や自然災害の増加、COVID-19感染症のようなパンデミック等により現代女性は非常なストレス下にあると考えられ、これらの疾患憎悪が危惧されています。
女性のストレスに伴うさまざまな不調に、漢方薬は寄り添うことができます。※2
※1 出典:厚生労働省:令和2年患者調査の概況
※2 出典:武田卓.改定2版 女性診療で使えるヌーベル漢方処方ノート.メディカ出版,2022.
加味逍遙散・抑肝散・加味帰脾湯には、「柴胡」という生薬が共通して配合されており、柴胡が入っている漢方薬を「柴胡剤」と呼びます。
柴胡剤は、イライラ、不安、不眠、抑うつなどの精神神経症状に用いられることが多いです。
(引用:株式会社ツムラ「女性のストレス3処方」)
医療機関で医師が処方する漢方薬は、患者様の現在の症状を詳しく問診した上での適切な漢方薬の選定と、全量処方となるため、市販の同名の漢方薬とは作用効果が違う点と、他の不随する症状によっては他の漢方薬が適切である場合もあるため、自己判断での漫然とした内服は効果が乏しいばかりでなく、思わぬ副作用に見舞われる場合もあり危険です。
漢方薬は副作用がないと勘違いされている患者様もいらっしゃいますが、漢方薬にも必ず副作用があります。
症状でお悩みの場合は一度、漢方外来がある精神科や心療内科の受診をし、医師の管理下で正しい漢方薬の知識の習得と適切は内服を推奨致します。
当院では一人一人の心の声をお聞きし、長期的に依存性の少ないお薬から心の処方箋をお出しすることを心がけて日々診療にあたっております。
銀座スピンクリニック
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