イリボー錠(一般名:ラモセトロン塩酸塩)は、 5-HT3受容体拮抗薬(過敏性腸症候群治療薬) に分類され、体内神経伝達物質セロトニンの作用を抑えることで過敏性腸症候群による下痢や腹痛などの症状改善が期待されるお薬です。
当院外来においても、過敏性腸症候群に伴う腹痛時に頓服で処方するケースが多いです。
仕事などの社会生活に支障がでている場合に本剤の内服を開始することで、腹痛のコントロールがつき、通常レベルの就業が可能となったケースもあります。
保険適応
下痢型過敏性腸症候群
①男性1日1回5μg(最高10μg)
②女性1日1回2.5μg(最高5μg)
※女性では男性に比べて便秘や硬便の発現率が高いため慎重投与を要する。
副作用
便秘
硬便
発疹
腹痛
腹部膨満
頻尿
肝機能異常 など
重大な副作用
ショック
アナフィラキシー
虚血性大腸炎
重篤な便秘
過敏性腸症候群は20~40歳代を中心に発症し、日本ではおよそ10%~15%程度の人がかかっているとも言われ、悩んでいる人が多い病気です。
過敏性腸症候群はストレスとの関連が深く、「こころ」と「からだ」の問題の両面がかかわる心身症の1つと考えられています。
どちらか片方だけのアプローチでは改善が難しく、ストレスや不安への心理的アプローチと消化器症状への内科的アプローチ、食事指導をはじめとした生活習慣の改善などを総合的に行い、心身の調子と生活習慣のバランスを整えていくことが大切です。
過敏性腸症候群が疑われる症状でお悩みの方は、銀座スピンクリニック 精神科 心療内科へ一度ご相談ください。
当院では一人一人の心の声をお聞きし、長期的に依存性の少ないお薬から心の処方箋をお出しすることを心がけて日々診療にあたっております。
銀座スピンクリニック
心療内科 精神科 内科 働く人のこころの外来
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