「ワークエンゲージメント」とは、仕事に対する意欲や充実感のあるポジティブな心理状態を指し、業務の継続力や集中力、生産性向上のために重要なものです。
「ワークエンゲージメント」を高めるためには、「仕事の資源」と「個人の資源」の2つの要因を満たすことが求められ、前者は適切な業務配分や業務負担の軽減、後者は従業員の自己効力感の向上、心理的負担の軽減などによって高められます。
「ワークエンゲージメント」が極端に低下すると、仕事への興味・関心や自信を失う「バーンアウト(燃え尽き症候群)」の状態に陥ってしまうため注意が必要です。
従業員がやりがいを持って主体的に業務を進めるためには、「ワークエンゲージメント」の向上が重要なカギとなります。
「ワークエンゲージメント」を高める要因は、「仕事の資源」と「個人の資源」の2つあります。
それぞれ理解を深め、従業員の「ワークエンゲージメント」向上に役立てましょう。
「仕事の資源」とは下記の役割をもつ要因のことを指します。
・仕事量を適切に保つ
・業務負担から生じる悪影響を軽減する
・仕事に対する意欲を高める
仕事の資源の実践例
その1
1on1、コーチング
「1on1」とは、上司と部下が1対1で対話を行い、現状の確認や悩みについて話し合う場を設けることである。定期的な1on1の実施で、部下の現状を把握でき、仕事量の調整や負担の軽減、フィードバックを効果的に行うことができます。
また、上司が一方的に自分の意見を伝えて指導するのではなく、傾聴をベースとする対話の中で部下に気付きを与え、行動を促す「コーチング」も、「仕事の資源」を満たす取り組みとして有効です。
その2
業務効率化
仕事量を適切に保つには、業務効率化も重要です。
現在の仕事に無理・無駄・ムラがないかを洗い出し、可能な部分はITツール等に切り替えるなどの対策を行うと効果的です。
同時に、無駄な残業をしていないか、特定の従業員に業務が偏っていないかも確認し、改善を進めることで、メンバーの「仕事の資源」を満たすことができます。
その3
柔軟な働き方制度の導入
育児や介護、治療など、さまざまなライフイベントと両立して仕事を続け、キャリアを築いていくことができる環境づくりは、「仕事の資源」の充実につながります。
フレックス勤務や時短勤務、テレワークなど、柔軟な働き方ができる制度の導入は「ワークエンゲージメント」向上に有効です。
銀座スピンクリニック
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