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精神科 心療内科  パニック障害と過換気症候群の違いについて

パニック障害と過換気症候群の違いについて説明します。

 

【パニック障害とは】

 突然何のきっかけもなくパニック発作を起こし、それが繰り返される精神疾患のことを指します。

 以下の13症状のうち4つ以上の症状が現れる場合をパニック発作と定義します。(DSM-5)

・動悸や心拍数の増加

・発汗

・体の震え

・息切れや息苦しさ

・息が詰まるような感覚(窒息感)

・胸痛や胸の不快感

・吐き気

・めまいや気が遠くなる感覚

・寒気やほてり

・しびれやうずきなどの知覚異常

・非現実感

・コントロールを失う恐怖

・死ぬことへの恐怖

 

 

【過換気症候群とは】

 発作性の頻呼吸に伴って、呼吸困難や手足のしびれ感、動悸、めまいなどの身体症状を呈する症候群のことを指します。

 過換気症候群は心筋梗塞や肺塞栓症といった身体の病気でもパニック障害やうつ病でもみられます。過換気症候群を来しうる代表的な疾患をまとめると下記のようになります。

 

<過換気症候群を来しうる代表的な疾患>

【身体疾患】

・急性心疾患(狭心症、心筋梗塞、うっ血性心不全)

・急性呼吸不全(気管支喘息、肺炎、肺塞栓、気胸)

・脳血管障害(脳梗塞、脳出血)

・敗血症

・甲状腺機能亢進症

・糖尿病性ケトアシドーシス

・薬剤 など

 

【精神疾患】

・パニック障害

・不安障害

・うつ病

・統合失調症 など

 

つまり、過換気症候群はより多くの疾患背景にまたがる概念となります。

 

 

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