高地では気圧が低く、空気に含まれる酸素が薄くなります。登山などで人が急に低酸素環境に置かれると、体が環境に合わせようとして、呼吸・循環・代謝が変化します。多くの人は順応できますが、一部の人は急性高山病を発症します。一般的には、海抜2,500m以上の高地に登って4~12時間で発症するといわれています。典型的な症状は頭痛で、そのほかに食欲不振・悪心・嘔吐、疲労・脱力・めまい・ふらつきなどが起こります。下記の表のスコアを使って診断し、重症度を判定します。
症状 |
点数 |
程度 |
頭痛 |
0 1 2 3 |
まったくない 軽度 中程度 激しい頭痛 |
胃腸症状 |
0 1 2 3 |
食欲良好 食欲がない、吐き気がある かなり吐き気がある、嘔吐 耐えられないほどの吐き気と嘔吐 |
疲労・脱力 |
0 1 2 3 |
まったくない 少し感じる かなり感じる 耐えられないほど感じる |
めまい・ふらつき |
0 1 2 3 |
まったくない 少し感じる かなり感じる 耐えられないほど感じる |
4症状のうち頭痛を含み、合計点3点以上を急性高山病と定義する。
重症度は、軽症:3~5点、中等症:6~9点、重症:10~12点を目安とする。
(引用:日本医師会 健康ぷらざ「登山で注意すべき病気・症状」)
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銀座スピンクリニック
内科 旅行外来
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