パーソナリティ障害(人格障害)とは、「考え方の著しい偏りのために、自分自身だけでなく、周囲も苦しむ状態」で、社会生活に重大な支障が生じるほど程度が強いものを差します。その傾向があっても社会生活に支障がでていない限りは障害ではありません。
偏り方は、さまざまで、大きく10のタイプに分かれます。
いずれのタイプも、極端な偏りがあるために、うまく周囲に適応できなかったり、生き苦しさを抱えたりしている点で共通しています。
たとえば、適度な自信やプライドをもつことは大切ですが、それが行きすぎると「自己愛性パーソナリティ障害」となります。逆に自信が過少のために人に頼る傾向が強まると「依存性パーソナリティ障害」になります。自信の過少な状態が他者へ露呈しないようにプレッシャーがかかる場面を避けるようになると「回避性パーソナリティ障害」へと発展します。
過剰も過少も、いずれにせよ「生きづらさや息苦しさ」を生むのです。
<パーソナリティー障害の3つの特徴>
1 考え方にひどく偏りがある
多くの人がこう考えるだろうという枠から外れてものの考え方が偏っていたり、柔軟性がなく、別の考え方を受け入れられません。
2 パターンが頑な(かたくな)
臨機応変に対応することなく、いつでもどこでも、極端に偏った対応を続けます。
3 特定の原因がない
ある種の薬や病気など、はっきりとした原因がありません。おおむね思春期~青年期(18歳以上)ごろからこうした傾向がみられ、続きます。
①~③により対人関係がうまくいかず、多くのトラブルを抱えている。
銀座スピンクリニック
心療内科 精神科
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