· 

産業医 精神科産業医コラム 質の良い睡眠をとるためのポイント②

 質の良い睡眠をとるために夜にできることをまとめました。

 

質の良い眠りのために

 睡眠の質を悪くするものとして、カフェインやニコチンの摂取が挙げられます。

 就寝3~4時間前からのコーヒー、紅茶、緑茶、また1時間前からの喫煙は、覚醒効果が継続するため要注意です。

 また、これらは常用していると、眠気を自覚しにくくもなります。

 テレビやパソコン、スマートフォンなど画面の明るさは、脳を覚醒させます。就寝前には画面を見ないようにしましょう。

 

寝酒は厳禁

 「睡眠薬代わりの寝酒」は、一時的な眠りを誘いますが、3~4時間で目が覚めて、かえって眠りが浅くなります。さらに毎晩寝酒を続けていると、同じ量では寝付けなくなってしまい、眠ろうとして酒量が増えて、アルコール依存症のリスクも高くなります。

 どうしても眠れないときは、専門の病院、医師に相談しましょう。

 

眠りの前にリラックス

 眠ろうと意気込むと、頭がかえってさえてきて、寝つきを悪くします。「眠くなってから床につく」のがスムーズな入眠への近道です。入浴、軽い読書、ストレッチなど、自分にあった方法で、心身ともにリラックスしましょう。

・ぬるめの入浴

 40℃以下のぬるめのお湯に20~30分ゆったりとつかりましょう。熱すぎると交感神経を刺激して逆に目が覚めてしまいます。湯上りに体温が下がってきたところで、寝床に入ると心地よく眠りにつけるでしょう。

・就寝前のストレッチ

 筋肉をゆっくりと気持ちよい程度に伸ばします。大きくゆっくりと息を吐きながら行うと、徐々に気持ちがリラックスします。10分程度目安に。

 

ぐっすり眠れる寝室

・温度・湿度

 季節に応じて居心地が良いと感じるよう調節。夏の熱帯夜にはエアコンを上手に活用。寝具の中、体に近い周辺は33℃くらいが適温。

・明るさ

 眠る直前は、暖色系のやわらかい光に。睡眠中はできるだけ真っ暗に。

・眠りに効く香り

 ラベンダー、カモミールなど。ハーブティーやアロマも有効。

・音楽

 モーツァルトやバッハのような美しい旋律。自然の音をイメージしたヒーリングミュージック。

 

 

産業医のご用命、ご相談は銀座スピンクリニック 産業医相談窓口 03-6264-5125まで