マラリアの予防・治療薬について、日本では主にこの二種類の薬が使われています。
メファキン(当院で処方するお薬)
渡航の1週間前から帰国後4週間まで毎週1回服用します。週一回の内服のため処方される合計錠数が少なく、費用を抑えられますが、マラロンに比べ副作用の強く、うつ症状・不眠・頭痛・倦怠感などの精神神経症状が比較的多くみられるため服用を中断してしまい、結果的に効果が弱くなってしまう現状があります。
不整脈のある人は使用禁忌なので注意が必要です。タイ、カンボジア、ミャンマーの一部メファキン耐性マラリアが存在する地域では使用できません。
予防薬としての服用方法
成人(45kg以上の場合):1回1錠を1週間に1回
例)3か月滞在の場合の錠数:14錠
渡航前 1週間前:1錠
滞在中 3か月(12週間):12錠
帰国後 4週間:4錠
マラロン
副反応が極めて少なく、うつ状態などの精神神経疾患や不整脈がある方でも安全に使えるというメリットから、世界で広く使用されている抗マラリア薬です。渡航先に到着する2日前から服用を開始し、滞在中も毎日1錠内服します。マラリアの流行地域を離れてからも7日間は内服を続けます。
毎日服用することから、長期に渡る場合はコストが大きくなりますが、短期滞在の場合(2か月未満)は、マラロンの服用をお勧めしております。また、タイ、カンボジア、ミャンマーなど一部の熱帯アジア地域では、メファキン(後述予防薬)耐性マラリアが存在するため、マラロンの服用が必要となります。
予防としての服用方法
成人:1回1錠を1日1回
例)1か月滞在の場合の錠数 38~39錠
渡航前 30日間:30錠
帰国後 7日間:7錠
銀座スピンクリニック
内科 旅行外来
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