ゲーム障害は誰にでも起こる可能性がある病気です。そのためゲーム障害の兆候を知り、早めに気付くことが大切です。
下記が、ゲーム障害の8つの兆候です。
<ゲーム依存、ゲーム障害の兆候 8つ>
1 ゲームをする時間がかなり長くなった
2 夜中までゲーム続ける
3 朝起きられない
4 絶えずゲームのことを気にしている
5 ほかのことに興味を示さない
6 ゲームのことを注意すると激しく怒る
7 使用時間や内容などについて嘘(うそ)をつく
8 ゲームへの課金が多い
これらの兆候が見受けられる場合は、まず注意することが大切です。注意する・自制をすることで、ゲームの時間が減ったり、やめることができたりすれば、あまり問題はありません。
しかし、注意や自制してもゲームをする時間が減らない場合は、ゲーム障害が疑われます。
<診断>
1 ゲームをする時間をコントロールができない。
2 ほかの生活上の関心事や日常の活動よりゲームを優先する。
3 ゲームによって問題が起きているにもかかわらずゲームを続ける。
4 学業や仕事、家事などの日常生活に著しい支障がある。
上記の4項目のすべてが当てはまり、12か月以上続く場合に「ゲーム障害」と診断されます。
ただし、この4つの症状のすべてが当てはまり、しかも重症である場合には、継続時間が12か月よりも短くてもゲーム障害と診断されることがあります。
特に、小中学生では短期間で重症化しやすい傾向がみられます。
<治療>
ゲーム障害の治療は、下記の4つの方法があります。
1 診察
2 カウンセリング
3 デイケア
4 入院治療
基本的には通院で「診察」や「カウンセリング」、「デイケア」などを行っていきます。これらを受けてもうまくいかない時は「入院治療」を行っていきます。
診察室ではまず医師が患者さんの症状や健康状態、日常生活をチェックし、それをもとに治療方針を立てます。
そしてその治療方針に沿って、定期的にフォローアップしていくことになります。今のところ、ゲーム障害に有効な薬物治療はありません。
しかし、ゲーム障害に合併する症状やゲーム障害で起きる症状に対して有効な薬物治療がある場合はそれを行います。例えば、注意欠如や多動の場合、それに対して有効な薬を処方して症状の改善を目指していきます。
いずれにせよゲーム障害やゲーム依存が疑われる場合は、早めの精神科受診が有効です。
銀座スピンクリニック
精神科 心療内科
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