アサーションにおける代表的なスキルの一つにDESC(デスク)法があります。
これは課題解決をするための話し合いをアサーティブに行うためのセリフを作る方法です。D・E・S・Cは下に示す各単語のそれぞれ頭文字であり、この順番でセリフを作っていくことで、課題解決に役立つアサーティブなセリフができます。
例:「(Aさんから)夜遅くにかかってきた長電話を切りたいとき」
D=Describe(お互いに共有できる事実を描写する):Aさん、もう12時過ぎだよね。
E=Express, Explain, Empathize(そのことに対する自分の気持ちを表現する、説明する、共感する):Aさんが話したいのはわかるけど、私は疲れているので、早く寝たいの。
S=Specify(特定の提案をする):もう電話は終わりにしようよ。
C=Choose(相手の肯定、否定の両方の答えに対する次の選択肢を用意する):
YESの時:ありがとう、おやすみなさい。
NOの時:では、あと5分で終わりにしよう。
以上はセリフの一例であり、ほかにも考えられます。それぞれの注意事項をまとめると、Dでは話し合いを始めるために事実を共有し、同じ土俵の上に乗ること、Eでは「アイメッセージ」で自分の気持ちや共感を伝えること、Sでは具体的で実現可能な提案をすること、Cでは歩み寄りや対話の可能性を残しておくことです。
銀座スピンクリニック
精神科 産業医
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