健康経営銘柄と認定されるための必要条件は、かなり多岐にわたりかなり細かいです。
2023年度の例をみていきます。
まず以下の4点があります。
1 東京証券取引所に上場していること
2 健康経営度調査の総合評価の順位が上位20%以内であること
3 ROE(自己資本利益率)の直近3年間平均が0%以上または直近3年連続で下降していないこと
4 重大な法令違反などがないこと
このように健康経営の進捗状況のみではなくROEや前年度のアンケート回答状況、社外への情報開示状況などについても選定基準とされています。
また、健康経営度調査では以下のような点から総合的に評価されています。
1 健康経営が経営理念・方針に位置付けられているか
2 健康経営に取り組むための制度があり、施策が実施されているか
3 健康経営に取り組むための組織体制が構築されているか
4 健康経営の取り組みを評価し、改善に取り組んでいるか
また以下の8つの必須項目をすべてクリアする必要があります。
1.経営宣言の社内外の発信
2.健康経営に関して役員が責任者になり、保険者と連携していること
3.健康経営に基づいた具体的目標の設定
4.受動喫煙対策に関する取り組み
5.産業医や保健師の健康保持・増進施策への関与
6.健康保持・増進を目的とした導入施策の効果検証
7.定期健診や特定健康診査、特定保健指導の実施
8.その他健康管理に関する法令に違反していないこと
上記の内容からもわかるとおりかなり厳格なコンプライアンスが求められます。
私の嘱託産業医先でも、毎年「健康経営セミナー」と題して、1時間程度の時間をいただき、社員の方全員の前で、職場と健康に関するテーマを設けて、毎月の産業医講話とは別に労働衛生教育を行っています。こういったアクションの積み重ねが社員の方のヘルスリテラシーの向上にも寄与すると取り組んでいます。
銀座スピンクリニック
精神科 産業医
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