睡眠段階の一つで睡眠脳波から判別され、睡眠の深さによって4段階に分けられます。
睡眠脳波で判別すると、ヒトの睡眠はノンレム睡眠(non-REM sleep)とレム睡眠(REMsleep)という質的に異なる二つの睡眠段階に分類されます。
ノンレム睡眠は睡眠の深さ(脳波の活動性)によってステージ1~4(浅い→深い)の4段階に分けられます。
ステージ1では頭蓋頂一過性鋭波、
ステージ2では睡眠紡錘波およびK複合、
ステージ3、4では高振幅徐波が出現します。
ステージ3、4の段階は徐波睡眠(slow wave sleep, SWS)とよばれます。
ノンレム-レム睡眠周期は90~120分間で、後半に進むにしたがいノンレム睡眠の持続は短くなり、睡眠徐波の出現は減少します。入眠前の覚醒時間の長さ、覚醒中の身体運動量、精神負荷量が増すとノンレム睡眠も長くなる(深くなる)と言われています。
また入眠直後の徐波睡眠に一致して成長ホルモンの分泌がみられること、ノンレム睡眠中は副交感神経優位であることなどから、何らかのエネルギー保存機構と関連した睡眠と考えられています。加齢とともに徐波睡眠は減少します。
ノンレム睡眠が関係する睡眠障害として、小児によくみられる睡眠時遊行症(夢遊病)、夜驚などが知られています。(出典:厚生労働省 e-ヘルスネット)
最近夜眠れなくなった(寝つきが悪い、途中で起きてまた眠れない、朝早く目が覚めてしまう)、日中ずっと眠い、寝ているのに朝疲れが取れていない、寝たらない、寝ているのに寝た感じ(熟眠感)がしない場合は、そのまま放置せずに、一度精神科の睡眠外来へ受診をお勧めします。
銀座スピンクリニック
精神科 心療内科
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