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精神科 心療内科 「機能性ディスペプシア(ストレス性胃腸炎)」とは

 胃の痛み、胃もたれ、胸やけ、吐き気……そんなつらい症状が3カ月以上も長く続いているのに、病院で内視鏡検査を行っても異常が認められない場合、機能性ディスペプシア(Functional Dyspepsia : FD)と診断されることがあります。

 

 以前は、「神経性胃炎」や「ストレス性胃炎」といわれたり、慢性的な炎症がないにもかかわらず「慢性胃炎」と診断されていたりすることがありました。当院外来でも気分の不調や不眠の症状に加えて、日常生活での吐き気や悪心がつらいと訴える患者様が多いです。

 

 なぜなら機能性ディスペプシアの最大の原因が「職場や私生活での慢性的なストレス」であることが多いと言われているからです。

 その他にも神経質な性格、食習慣、睡眠不足や過労、過量のカフェインやアルコール摂取、ピロリ菌感染、体質などが要因としてあげられます。

 

 

<機能性ディスペプシアの診断基準> (ローマⅢ診断基準)

胃カメラ(もしくはバリウム検査)で内科的に症状を説明できる病気がなく、症状が3ヶ月以上であり、かつ6カ月以上前から下記の症状がある。

1 苦痛に感じる食後の胃もたれ

2 少し食べただけでお腹がいっぱいになる

3 みぞおちあたりが痛む

4 みぞおちあたりが焼け付くように感じること

 

<機能性ディスペプシアの主な治療薬>

胃酸分泌抑制薬(タケキャブ、ネキシウム、ガスターなど)

消化管運動機能改善薬(アコファイド、ガスモチン)

消化酵素薬(エクセラーゼ、ベリチームなど)

漢方薬(六君子湯など)

 

 

 胃の不調に対して、市販の胃腸薬を内服している方も多いですが、症状や体質によって向いているお薬は異なり、また長期の症状がある場合には、医師から処方された薬の方がより早く効果が期待できることから、悪化する前に一度受診されることをお勧めします。

 

 

銀座スピンクリニック 

精神科 心療内科

 

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