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精神科 アルコール依存症② 離脱症状とは

アルコールは身体依存(離脱症状)、精神依存、耐性の3つのすべてをきたす合法ドラッグです。

 

今回はアルコール依存症でよくみられる離脱症状について説明します。

離脱症状は大きく、早期症状群と後期離脱症状群の2つに分類されます。

 

 

<早期症状群 >

  • 断酒後数時間で出現
  • 断酒を続けると数日で消失
  • 再飲酒で軽快悪循環を形成
  • ふるえ、発汗(特に寝汗)、不眠
  • 嘔気・嘔吐、血圧上昇、不整脈
  • 焦燥感(イライラ、ソワソワし落ち着かない感じ)、集中力低下
  • アルコール発作
  • 一過性幻覚

 

<後期離脱症状群(振戦せん妄)>

  • 断酒後2~3日目に出現
  • 大抵3日くらいで消失(まれに遷延)
  • 前駆症状:不穏、過敏、不眠、食欲低下、 振戦
  • 幻視・幻聴、見当識障害、興奮
  • 自律神経症状(発熱、発汗、振戦など)
  • 繰り返すとコルサコフ症候群(記銘障害、 失見当式、作話症)に発展することも

 

アルコール依存症は進行性の病気です。

自力で減量が難しい場合は、早めに精神科へ相談されることをお勧めします。

 

次回はアルコール依存症の診断基準について説明します。

 

 

銀座スピンクリニック 

精神科 心療内科

 

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