本態性振戦に対する治療の開始は、まずストレス対策などの生活指導です。それでも十分な効果が得られない場合の治療の基本は薬物療法となります。
【内服薬】
薬としては、交感神経遮断薬(プロプラノロール、アロチノロール)、抗てんかん薬(プリミドン、クロナゼパム)、抗不安薬(アルプラゾラム、ジアゼパム)などが効果があるとされています。抗てんかん薬のガバペンチンやトピラマートが有効という報告もあります。
わが国で本態性振戦の治療薬として保険適用があるのは、アロチノロール(アロチノロール塩酸塩)のみですから、第1選択薬としてまずはアロチノロールの内服が推奨されます。
なお、β遮断薬の使用により、心臓の収縮力を弱めたり、心拍数(脈拍数)が減少したり、気管支喘息が悪化するといった可能性もあり、注意する必要があります。
アロチノロールの内服効果が不十分な場合は、海外の治療ガイドラインからプロプラノロール(インデラル)、プリミドン(プリミドン)の投与がガイドラインで推奨されています。
プリミドンは、眠気、めまい、嘔気などの副作用に注意して、ゆっくりと増量するのが望ましいとされてい
ます。
精神的緊張で悪化する場合には、抗不安薬を用いることもあります。
仕事中に手が震える。友人との会食で手が震える。などの症状で悩んでいる人は少なくありません。もし気になった場合は精神科・心療内科へ一度受診し相談することをお勧めします。
銀座スピンクリニック
精神科 心療内科
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